7/30(月) 馬車に乗って思った事。

hachiya2007-07-30

昨日の夜のミーティング兼飲み会で生意気の「みんながどこをリサーチしたかデジカメのデータを一度集めて観てみよう」という提案をうけて、今回パソコンを持ってきている僕のところに集めてみることにする。午前中にデータを集めて、それをiViewでスライドショーにする作業に昼間の時間を使う。
その後、夕方になって涼しくなってきたので、いろんな場所から帰ってきた若手作家の皆さんと一緒に、マリオボロに出かけることにする。ここでの目的はコンピュータ関係の部品が揃う場所の下見と、あともしも今度子供と来たときに対応できそうな店があるか、とか。(マリオボロの中心部は客引きが多すぎるし、スリとかの危険もありそうなのであまり長く滞在したくない)。その後、昨日乗れなかった馬車に乗りたい、という僕の希望で、みんなで馬車でジョグジャの南のほうのホテル街に移動。
馬に乗った事は何度もあるけど、馬車に乗るのは始めてで、これが大層良かった。
第一回の横浜トリエンナーレのころ、「汽車道馬車道にする、つまり桜木町の駅と赤煉瓦倉庫を結ぶシャトル馬車を作る」という案を出した事があって、まあ諸事情があって実現しなかったのだけど、ジャカルタにきて一番感動したのが、「馬車が普通に走っている」ことだったのだった。
これは一見当たり前みたいだけど、馬は本当は大変神経質で、他の車やバイクやベチャと混じって走るのはかなり難しかったりするはずだし、またここインドネシアの馬は小さめで僕が使いたいと思っていた日本の在来馬(木曽馬とか)とも体格や性格も似ていてそうだし、また馬車のサスペンションや馬のエサの場所、水の場所、ボロ(馬糞)の受け方、馬車と馬のとハーネスの構造、などなど実際に馬車をハイテクで作るとしたら、まず前提にしなければならない基本的な馬車の構造はすでにもうひととおり完成しているのでした。
それにもまして、今回試して一番実感したのが「馬車が気持ちのいい乗り物」であることが確認できたことだった。
馬車のプロジェクトは「石油が尽きたあとの未来をポジティブに考えてみる」ということをテーマにしていて、まあ、そういう面はあるにしても、「それが今の車より気持ちのよい乗り物」じゃなきゃダメだと思うんです。んで、現実に車と馬車が共存しているところで試せたのも大きいし、また「電気自動車とセグウェイと馬車と自転車と歩行者しかいない未来」というのはたぶんとても静かで気持ちよくて、今の道路とは全然違うんだろうなぁ、とか思った。
で、その後は、来年の展覧会本番の時のホテルをこの日探したかったのだけど、今回はもう暗くなっていたので断念。夜はKedaiKebunと Chemetiの展覧会オープニングに行って、その後Kinokiでこの日の昼に編集したスライドショーを上映。この日は水戸芸高橋さんの誕生日パーティーだったので、ケーキでお祝い。