ふもとっぱらTF(第4回)

hachiya2006-09-15

今回は公開テストに向けての、リハーサルテスト。
朝7時半、渋谷のレンタカー屋さんに集合。この時点での天気は曇り。ただ、予報では朝霧高原は晴れるみたいなので、テストは予定通り決行。レンタカー組は自分も含め6名で、今回は8名乗りのセレナを借りたんだけど、大人6名でほぼ満員って感じだった。今回、運転できるのが新見さんと自分しかいなかったので、八谷がドライバーを担当。今回は特に渋滞もなく1時間強で河口湖インターを出て、その後1時間ドライブ、という感じで約2時間半でふもとっぱらに到着。途中、天気が好転し、晴れ間も見えだし、おまけにCDでボレロをかけていたものだから、気分が盛り上がる。10時半ごろふもとっぱら到着。天気は晴れ。四戸さん・青木さんはすでに到着して、機体を組み立てている。
全員集合して、もろもろ準備をはじめて、12時48分、1本目のスタート。風はほぼ正対で約3〜4m/s程度。
始めてテストフライトやる場所ではだいたいそうなのだが、まずは走ってみるだけ。走行してみた感じでは、以外に地面のでこぼこが大きい感じ。ランディングには気をつけないと、と気を引き締める。

13時07分 2本目。
今回は軽くジャンプの予定。風は横風となる北風成分がやや強め。風速は前回とほぼ同じか。
ゴムが強めに貼ってあって、スタートと同時にノーズが浮く。あわてて抑えるが、そのまましばらく走っていたら飛んでしまった。と言っても、1〜1.5m程度の低高度か?
ランディングに注意して、無事着地。

3本目・・・の前にトラブル発生。準備万端で待っていたら、前方でゴムが弾けるのが見えた。どうやらゴムの結び目がほどけてしまったようだ。機体から降りて見に行く。
ゴム自体が切れたわけではないので十分補修可能だが、一時的にゴム引きを手伝っていたビデオ担当の新見さんがゴムの摩擦熱で手のひらに火傷をおっていた。あわてて、水で冷やすように指示する。
彼女以外は全員軍手をしていたのだが、「ちょっとだけ」で、かつビデオカメラを脇に持っていた新見さんは軍手をしていなかった。これはまずかった・・・・自分もゴムの危険性を十分理解していなかったことを反省。今後はゴム引き隊は絶対軍手着用を厳守することにする。(今までも、軍手はちゃんと付けてはいたのですが)

このトラブルもあったこともあり、ここで昼休みを取ることにする。この時点で、時間は13時50分。ここで更にミスをするのだが、レストランが大人数への対応に慣れていなかったこともあって、食事に予想以上に時間がかかってしまった。
まずい。
風向きが変わってしまっていて、横風が強くなっている。
ここの地形だと、テストフライト方向は1方向しか選べない。
多少迷うが、背風ではないし、風速もそれほど強くなさそうなので、決行を決意。

15時34分 3本目。
風が左手方向から来ているので、機首を風上方向に向け気味で発航。が、速度がやや遅かったようだ。
一旦風上方向を向いたノーズが、ゴムの張力によって前方を向き、その瞬間横風にあおられて右翼が地面に接触、その後機体は90度左に回転して、横向きにスリップし、5mほど引きずられて止まった。
機体がひっくり返ったりはしていないが、ランディングギアにダメージがあるっぽい。
調べてみたらやはりステーが曲がっていた。
このタイプの無尾翼機は、離発着時の横風が最大の障害になる。
(これは、ハンググライダーもそう)ラダーのあるグライダーは横風でもなんとか対応できるが、ラダーのない機体は地面で横風が吹くと、どうしようもないのだった。

この時点でピストチェンジ(発航場所の変更)も検討するが、すでに4時近いし、補修には時間がかかりそうなので、この時点で撤収を決定。結局まともに飛べたのは2本目だけだった。

ただ、今回の失敗・・・新見さんのケガも、横風対応の不十分さも、食事に時間がかかりすぎたことも、これが本番の公開のときだったらまずいものばかりだった。特にケガしたのが観客だったら、本当に公開の意味がなくなってしまうところだ。
そういう意味では、今回リハーサルでいろいろ問題点が出せたのはよしとするべきだったのかもしれない。

写真は夕方、失意の中撤収作業をしているときの富士山。
(5時〜6時くらい)ちょっとずつ姿を現している様子が、とても綺麗でした。