その飛行機は必要なのか

波状言論の校正をやってました。(椹木野衣さん、東浩紀さんとの鼎談)
この前の六本木ヒルズの展覧会で、前川知美さんが描いてくれた「メーヴェ」と「XF-2A」を並べて壁にかけていたんだけど、「XF-2A」(FS-X〜F-2の試作機)に関して調べ物をしていて興味深いサイトがあったのでひとつ防備録としてメモ。
http://kikuchi.server.ne.jp/AIRPLANE/f-2/
開発が検討された1981年ごろは「ソ連の脅威」というのが確実にあったんだけど、20年たって配備される頃には、状況があまりにも変わっている、というワナ。開発経費3274億円(調達価格は119億/機)だそうです。(ちなみにメーヴェの開発経費はその一万分の一、約3000万円)。
ここの記述「『米国を刺激してはいけない』。FS-Xから得た一番の教訓は、”沈黙”である。」・・・あまりになさけないと思うと同時に、それが現実、というのもしみる。

町山智浩アメリカ日記」、面白くてよく読んでいるのですが、
この日の町山さんの日記
id:TomoMachi:20040604
もあわせてメモ

もし、その橋が人々の意識を豊かにしないなら、
その橋はなくてもかまわない。
人々は今まで通りに、
泳ぐか船に乗るかして、川を渡ればいい。
橋は空から降って湧くものであってはならない、
デウス・エクス・マキーナによって授けられるものであってはならない。
人々の筋肉と頭脳によって作られるものなのだ」