面接日時の調整とか。

  • 面接日程調整。

テストパイロット選抜メンバーを6名前後、と決め、
そのための面接を行う手配をしました。
応募は最終的に34名で、会う予定の人数は約17名前後。
長期にわたるプランなので、やはり面接後でないと決められないと思って。
当然のことながら、約半数の人にはすでにメールでお断りをしていて。
お断りしたある人からメールをもらったり、納得できないと言われて直接会ってお話ししたり、ある人の日記を読んで、ごめんなさい、と思ったりとか。
みんな真剣に応募しているわけで、だからそういうことは引き受けなければならない当然のこと、と思う。(誤解されると困るのだけど、これは決してヤな作業じゃないです。)
そして面接後にお断りするのは、きっともっとお互いつらい作業になるだろう、
と覚悟しておく。

  • 「国産ロケットはなぜ墜ちるのか」読了。(4/8:文章にちょこっと手を入れました)

面白かったです。
作者の松浦晋也さんのことは、日経ビジネス関連ページとかで読んで知っていて、
たとえばこのページとか面白いです。
http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_message.cgi/3ffe247de53660101d8e?tpl=genre/08/rocket-p1.html&aid=md040213c
ま、本としてはなんでH2-Aが失敗したか、とかの理由を合理的に説明している
本なのですが、一番面白かったのは最終章の
第二JAXAをつくるという試案。(つまりNTTに対するKDDIみたいに)
予算、人数、ペイロードをすべて1/10にして、そのかわりJAXAと成果を競合できるような組織をつくる、という話(事例としてはスカンクワークスを挙げている)。
これも例えば独立行政法人でやったら結局JAXAの二の舞だと思うんだけど、
株式会社やNPOでやったら、面白いことになるかも、と思った。
あるいは、万博としてやるとかね。(予算的には愛知万博くらいの総予算でも可能性はあると思う)

僕自身としては、JAXAみたいに「独自意志のない(そもそも成り立ち上、持ちようのない)機関」が有人宇宙飛行にお金使うのは反対だし、ムリだろ、とも思うのですが、上記のような組織だったら、可能性はあるようにも思う。例えば「有人宇宙飛行」を目的として10年計画でプロジェクトを進める、とかだったらすごく面白そうだし、実現できそうな気がする。
ま、辣腕のトップが必要、というのは大前提なんだけど。
例えばこの松浦さん自身が手を挙げて、それにお金がつくような社会が、本当はよい社会かもね。
ちなみに中国の有人宇宙飛行プロジェクトには2500億円〜3000億円かかっていて、
だいたいそれと同額だとしても、費用対効果としては、銀行に注入したお金数兆円とか、あるいは同じような金額のかかった四国にかかっている橋やアクアラインとかからすると、決して高くない、というのは同感です。

あと、JAXA立花隆さんのインタビュー記事。
http://www.jaxa.jp/news_topics/interview/vol1/index_j.html
http://biztech.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf/CID/onair/biztech/ntec/272478

そして松浦さんのこれへの反論。
http://biztech.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf/CID/onair/biztech/ntec/272478

実際のところ、このプロジェクトも実はそんな感じですね。
なんで作るかというと、ずばり、私利私欲です。
「みんなの夢を・・・」とか別に思っていなくて、単に自分の夢。
だいたい自分が乗ってみたいし、女の子が実機のメーヴェ操縦しているところ見たいし、
そもそもこれを外国の航空メーカーにやられたら超シャクだし、という。