公開テストから1年。

hachiya2007-10-03

いや、1年以上経っていますね。
http://d.hatena.ne.jp/hachiya/20060925
その間OpenSky関係で何をやっていたか、というと展示(ICCとかワールドコンとか)はやっていましたが、表面的にはあまり進展していない・・・ように見えますよね?でも決してサボっていたわけではないんです。
地味〜な作業をいろいろやっております。
例えば、ジェットエンジンの動作テストとかエンジン組み込みのための回路の製作、とかをこの夏はやってました。一昨日は流量計をチェックするために水試験を実施しました。つまり水道管にホースと流量計をつけて、パルスが出ているか計って、2Lのペットボトルに水を溜めながら誤差を計る、とか。
地味でしょ?まあ面白いんだけど。
今度の機体は「自作航空機」になるので、機体に必ずついていなければならない計器とかがありまして、例えば風速計、高度計、エンジン温度計、燃料計などを付けなければならないのです。で、風速計や高度計はハング用のフライトコンピュータでいいんですけど、エンジン回りの計器は自作で作っていたりするわけです。主に幸喜君が実装してくれているんですけどね。
そのほか、自分の大事な仕事としては「テストフライト環境の整備」とかがあります。つまり「どこで滑走のテストをするか」とかなんですけど。
これが非常に頭の痛い問題でして、今までの滑空テストはふもとっぱらとか大学でやっていたのですが、今回はエンジン付きのテストなので、まず音の関係で大学はNG。あと、滑走のテストでは草地は向いていなくて、できれば舗装路でやりたい、ということで昨年の北海道(とよころや大樹町)も考えたのですが、先約が入っていたり、お金がなかったりで北海道は無理、と関東近郊をいろいろ探してました。
もし、僕らのプロジェクトにお金がたんまりあったら「ではホンダエアポートを貸しきりますか」とかもできますが、そんな大金は全くないのでなんとか安く貸してもらえそうなところをいろいろ当たっていたのです。
昨日はそうした候補のひとつに行ってきまして、なんとか借りれそうな感じになってきました。まだ場所は公表できないですし、また地味な滑走のテストは公開はしないと思いますが、とりあえず候補が見つかってほっとした、というそんなレポートでした。
現場からは以上です。