おとこ買い

hachiya2005-10-21

誰でもなんかに弱い、というのはあると思います。例えば洋服を月に10万買っちゃうとか食事に3万かけても惜しくないとかレコード屋に行くと10枚は必ず買うとか食玩大人買いしちゃう、とかキャバクラに通っているとか、競馬にはまっている、とか。
わたくし、これらの趣味はほとんどなくって、実際服とかもほとんど買わない人なのですが(最近Tシャツ以外のものを買った記憶がない)、ひとつ明らかな弱点があり、それは「美術作品」です。
ということで、東京コンテンツマーケットに出していながら、隙間を見つけて、スパイラルのこれ
http://takeartcollection.com/jp/
の内覧会に行ってしまい、会場を指をくわえてうろうろしているうちに、なんと19まん5せんえん!!!も買い物をしてしまいました・・・
買ったのは、ヤノベケンジさんの作品と、西尾康之さんの作品と、諸泉茂さんの作品。
や〜でも、買うといろいろ勉強になります。
買うとき、自分の頭にぐるぐるしていたことをメモしてみますが、自分が普段作っているものと真反対なのが逆に面白い。

・やっぱり平面作品のほうが好き。(自分の家に飾るつもりだったりするから)
・あまり大きな作品は買えない(予算と家の大きさの関係で)
リトグラフや写真には、あまり食指がのびない。エディションものは好きじゃないっぽい。一点モノ大好き。
・その作品に時間がかけてあるかどうかはあまり関係ないようだ。
・作家に会ったことあったりすると、ぐっと購買意欲が高まる。
・基本的に日本人の同世代の作家が好き。
・自分の美術作品に出せる値段は10万円あたりにボーダーがあり、それを超えると厳しくなる。
逆に5万を切ると、衝動買いが簡単に発生してしまってそれもかなりまずい。

ということで、自分の好み的には、
「アイデアスケッチを鉛筆で紙に書いたもの」とかに落ち着くようです。
でも自分でもそういうのを販売に出すのは異様に惜しかったりするから、それは一緒かもな〜。
サイコミュのラフスケッチとかメーヴェの揚力計算のメモとか、そういうのは捨てられないし、売るのもなんかためらいがある。あまりに簡素でヘタなのもその理由だけど)
で、上の写真のをお家にお迎えすることになりました。
いや、お人形買う人が買うときに「お迎えする」っていうんですが、その気持ちがよくわかりました。
ちなみにこれは豊田市美術館に飾ってあって「欲しいな〜」とか思っていたけど、まさかここに出てるとは思わなかったです。
あと、この前ヤノベさんのこの本買ったのですが
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4861520487/
コレ見て一番衝撃的だったのが、豊田市美術館に出ていた
身長7mの「ジャイアント・トらやん」
http://www.museum.toyota.aichi.jp/japanese/exhibition/yanobe/
が「作家蔵」だったこと。
え〜ということは、アノ作品は金沢市21世紀美術館とか豊田市美術館のコミッションワーク(美術館が制作依頼して、所有する作品)じゃないってこと?
ってことは、アノ作品、ヤノベさんがお金出していて(もちろん美術館も一部は出しているんだろうけど)自分で作って自分で持っている、ということ?
・・・ヤノベさん、あんた漢だ!
とか思いました。