サントス・デュモン

歯の治療の日だったのだが、そのあと、待合室にあったSevenSeasをいただく。
この号、サントス・デュモンの特集だったので、お願いしてもらったのでした。
(SevenSeasは書店売りをやってない)
あと、amazonで最近こんな本も買った。
空飛ぶ男 サントス‐デュモン
サントス・デュモンについては知らない人もきっと多いと思うけど、
ライト兄弟と同時期にパリで「エンジン付き航空機」を飛ばした人です。
当時は、ライト兄弟のことはあまり伝わっていなかったので、ヨーロッパでは
しばらくの間この人が「世界で最初に動力機で飛んだ人」とされていました。
サントスはパリの名士で、結構なおしゃれさんだったのだけど
(当時カルティエとつきあいがあり、カルティエは彼のために、
初の紳士用腕時計を作ってプレゼントした。現在もカルティエには「サントス」というモデルがある)
どちらかというと、僕はライト兄弟よりはサントスのほうが好きだったりします。
サントスは「飛ぶこと」を一種のスポーツや、贅沢な娯楽と捉えていて、
例えば自分の飛行船に乗って昼食のシャンパンを楽しんだり、レストランの庭に飛行船で
降りてお客を驚かせるようなイタズラをする人だったのだけど、
一方ライト兄弟は明らかに「産業」を目指していました。
だからライト兄弟は自分達の飛行機を軍に売り込むのに躊躇はなかったのだけど、
サントスはブラジルに帰国後、内戦で飛行機が同胞の上に爆弾を落としているのを見てしまい、
そのショックで最後は(病気というのもあったのだけど)自殺してしまうのでした。

と、最後は悲劇的なんだけど、この人の考え方とかやったこととかは、結構共感出来て好き。
いつかブラジルに行けたら、サントスの博物館に行こうと思いました。