プリキュア5と名探偵ホームズ

先週末の土曜日に劇場版プリキュア5を、翌日に名探偵ホームズをDVDで見た。(いちおう、娘のために)
プリキュアは劇場でミラクルライトというのがもらえて、
http://www.precure-movie.com/
これで映画に参加する・・・つまり劇中でのプリキュアの応援シーンに、子供達がこれを点けて応援するのですが、最初はライトを映画館で振り回すのってどうじゃろ、と思っていたのだけど赤いライトを観客の子供達が振り回している様はなかなかほほえましくて良かった。
3歳になる娘は、映画自体はあまりお気に召さなかったようだが(なにしろ悪役が怖いので)、ミラクルライトはかなり気に入った様子で、このライトもらえたんでまあ良かったかな、と思いました。
日曜日は DVDで名探偵ホームズ。
カリオストロの城ナウシカの間に宮崎さんが作ったテレビ用アニメ。
http://broadband.biglobe.ne.jp/vstore/contents_top_cp.do?SC_ContentsMetaID=3765&gclid=CPWiqevT6o8CFSR2TAodWgtZJg
プリキュアを見た後に見ると、こっちは「漫画映画」としてすごく良くできていることにびっくりした。
一番の違いは悪役で、プリキュアのはなんかわかんないけど世界を征服しようとしているシャドウというキャラクターで、これが目的も意図も全然わかんない。ただ怖い、という設定で、ぎゃあぎゃあ言っているだけ。プリキュアたちは「愛と正義と友情のために」「戦う」のですが、結局は戦い(暴力)かよ、みたいな気持ちで親としては暗くなります。
(これは「アンパンマン」もそう。結局「正義の」「アンパーンチ」で毎回暴力で解決するので、あまり子供にはアニメ版は見せたくない)
一方ホームズの悪役はモリアーティ教授なんだけど、基本的には泥棒しかしないから、追いかけっこや争奪戦がお話しのメインになるし、あとモリアーティのドジっぷりもさることながら、部下のスマイリー(悪役なのにこの名前)とか、すごく心の優しい人物として描かれていたりさえする(スタッフの近藤喜文さんがモデルだったらしい)。ナウシカと同時上映だった「青い紅玉」では、出てくる女の子キャラがスリだったりするんだけど、ホームズはその子を最後まで責めたりしない。スった宝石、持ち主に返せ、とか正義側に立って言ったりもしない。
なんというか、25年前の映画のほうの豊かさに、むしろ愕然としてしまった・・・いや、プリキュアのスタッフもよく作画しているなぁ、とか劇場で感心はしたんだけどね。(でも裏で「やっぱり商品売るための映画だなぁ、とかも思った)
ホームズの特典映像(当時のスタッフの座談会)がまた良くて、ストーリーボードを作画スタッフが沢山沢山描いていて、ああ、結局いいものは真面目に時間かけて作るしかないんだよなぁ、とか当たり前のことを確認した日曜日でした。